毎年、11月の頭に撮影させていただいているパン屋さん家族の朝。
ついに12冊目となる撮影を先日おこなわせていただきました。
驚いたことに雨天候は12年目にしてはじめて。
いつもと違った様相に新鮮な気持ちと、いつも撮っているカットはどうなることだろう、と心配な気持ちが入り混じった複雑な感情を抱いて臨みました。どれだけ撮影を重ねても、いまだに撮影前の緊張はなくなりません。
明け方の出発から傘を忘れて、慌てて取りに帰るという有様。
子供たちの成長、大人になっていくに連れて撮影の仕方・アプローチも変わってきます。
小さな頃から撮影させていただいており気持ちは親戚のおじさん…ですがそのままの気持ちで撮影し続けるという訳にもいきません、なかなか距離感を掴むのが難しくなってきたように思います。
ただ、この感覚もまさにリアルなドキュメンタリーではないでしょうか。
その被写体との一歩を難しく感じる気持ちも表現されていれば、それは思惑通りと言えるかもしれません。